設立趣旨書

設立趣旨

情報化社会を襲った2011年3月11日の東日本大震災は、多くの被害を及ぼし、また様々な教訓を残しました。

その中の1つに、災害に備え、災害後の復興を進める上で、受援者と支援者、自治体や福祉関係者などが、情報を共有し、同じ情報基盤の上で協力していくことの重要性が改めて認識されました。

「ICTを活用した災害ボランティア情報収集交換に関する研究会」は、神奈川県と県民他が協力して災害に備える「神奈川モデル」の中で、情報の共有、活用を目指して議論や、研究、実験を重ねてきました。

このたび、研究会で集約した知見を活かし、更なる研究や実践のステージに移行すべく、団体「かながわ災害情報連絡会(通称 災害ICTかながわ)」を設立します。

本団体は、研究会の流れを受けて、災害時に、ICTを活用して情報共有ができる仕組みの研究や普及を行うことを主目的とし、会員相互での研究、勉強会の開催だけでなく、多くの団体と訓練や連携の和を広げ、開かれた組織として広く参加者を求め、研究会を共に運営してきた神奈川県と、今後も連携して行きます。

防災の最前線に立っている自治体、災害時に災害ボランティアセンターを支える各社会福祉協議会や、住民団体と広く連携して活動を行い、常日頃の情報を交換し、訓練や勉強会を重ねることで、インターネット上にも顔の見える関係を展開していくことが、広域災害時には大変重要であることを体験しているからです。

このような趣旨から、活動内容、団体運営は広く公開し、開かれた団体を設立いたします。

2016年2月18日

かながわ災害情報連絡会(通称:災害ICTかながわ)

設立代表者  市原 信行

ICT神奈川設立趣意書(pdf)